2009/07/08

砂漠ライフ、変更?

on-lineニュース読んでたら「サハラ砂漠のソーラーブリーダー構想」っていうのを見つけました。砂漠を緑化するだけじゃなくって太陽パワーをぜんぶ取り込んでしまうわけだから、なんだかものすごい計画だなぁって。大学に入ったら叔父さんみたいに「砂漠緑化プロジェクト」の仕事を手伝いたいって考えてたけど、ワタシの将来、ちよっと違った「砂漠ライフ」もあり? ちょっと長くなるけど、その記事、引用しておきます↓

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サハラ砂漠を太陽発電基地に (日経産業新聞 科学技術部記者 黒川卓)
[日本の技術力を使えば、石油や石炭、ウランなどの燃料を使う発電所を
世界からすべて撤去することができそうだ。地球上の砂漠の約4%の面積に太陽電池を設置し、
太陽電池同士と人の居住地を送電時に電気が減らない超電導ケーブルで結ぶ。
日が照る場所は季節や時間帯で変わるが、送電網の中は常に電気で満たされる。
燃料を補給する必要はなくなるのだ。

6月30日、日本の科学者の最高機関である日本学術会議で「サハラソーラーブリーダー(SSB)計画」と題する公開シンポジウムが開かれた。会場には科学者や技術者、企業関係者など約200人が集まった。SSB計画は、アフリカのサハラ砂漠を皮切りに日本と現地の産業と科学、政府関係者が協力して砂漠に太陽電池工場を建設し、工場周辺に太陽電池を設置する計画。



砂漠の砂にはシリコンの原料となる酸化シリコンが豊富に含まれる。砂漠の工場で高純度のシリコンを精製し、いっきに太陽電池まで作ってしまう。サハラに続いて他の地域の砂漠にも同様の設備を造る。仕上げは超電導ケーブルでの接続だ。2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を今の半分にすることを目指している。



荒唐無稽(こうとうむけい)に聞こえるかもしれないが、実はこの計画は今月、イタリアのラクイラで開く主要国首脳会議(サミット)に先立ち、6月11日に学術会議の金沢一郎会長と唐木英明副会長が、麻生太郎首相と野田聖子・内閣府特命大臣に伝えた。唐木副会長は「個人用資料として持参したSSB計画書を首相に手渡したところ、野田大臣まで『私にもいただけませんか』と言われ、2人ともたいへん興味を持ってくれた」と話す。今年3月にローマでサミット本番の前哨戦であるアカデミー会合が開かれた。「エネルギーと気候変動」という内容に関して、学術会議の連携会員でSSB計画の立案者である物質・材料研究機構の鯉沼秀臣特別顧問が内容を説明。「参加者から賛同を得た」(鯉沼特別顧問)。唐木副会長が6月に総理に手渡したのはこの資料だった。残念ながら3月のアカデミー会合で決まった参加国の共同声明文にはSSB計画について触れられていない。しかし声明文にCO2を削減する具体的技術も書いてない。一体どうやってCO2を減らすのか触れられていないのはどう考えてもおかしな話だ。シンポジウム後の懇親会では、「日本の隠し玉として、サミット本番で麻生首相の口からSSB計画の内容を紹介してほしい」と期待する声が聞かれた。実は、SSB計画のベースは三洋電機の桑野幸徳元社長が1989年に提案した「GENESIS計画」。内容はほぼ同じだが、今回はスタート地点にサハラ砂漠を選んだことで「SSB計画」と名づけられた。さらに、東京大学理学系研究科はサハラ砂漠でなく、南米チリのアタカマ砂漠で同様の計画「SolarTAOプロジェクト」を今年スタートさせた。学術会議のシンポジウムではSolarTAO計画の責任者である東大の吉井譲教授が講演。「まずSolarTAOでベースをつくってSSBにつないではどうか」と提案した。



SSB計画とSolarTAOプロジェクトでは太陽電池と超電導の関係者が相当に重なっている。「両方同時に進めようとすれば両方とも中途半端になるかもしれない」と心配する声もあるが、世界の砂漠を早く獲得して日本の高い技術力を示すには、もたもたしてはいられない。専門の科学者、技術者を総動員してでも同時にスタートすべきだろう。アフリカと南米にまず拠点を作り、オセロゲームのように世界中の砂漠に日本製の太陽電池と超電導ケーブルを張りめぐらせてほしいものだ]

日本学出会議のHPでSSBのことを調べたら↓こんな記事がありました。それにしても世界の砂漠の4%だけで世界の全エネルギー需要をつくりだす、って、なんだか夢みたいだけど、スゴイ!! 超電導ってリニアモーターカーとかで聞いたコトあるけど、こんなふうに使われこともあるんだ(◎_◎)
[2005年7月の英国グレンイーグルスでのG8サミット以来、G8(日、米、英、仏、独、カナダ、イタリア、ロシア)+ 5(インド、中国、ブラジル、南アフリカ、メキシコ)諸国の学術会議はサミットの1~数ヶ月前に集まり、1~2の主要議題を取り上げて協議し、サミットに向けた声明を採択し勧告してきた。昨年7月の洞爺湖サミットにむけたG8+5学術会議は3月に東京で開かれ、6月に声明:1)気候変化:適応策と低炭素社会への転換、2)Global Healthを発した。本年(2009)は、3月末にローマで学術会議G8+5に加えてエジプトがオブザーバー参加して開かれ、当初の主要議題として、1) New technologies for energy および 2) International migration が設定された。日本学術会議(SCJ)は、テーマ1)のエネルギー問題について、” Sahara solar breeder plan directed towards global clean energy superhighway” と題した提案を発表した]

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